皮膚科・アレルギー科

汗疱 (手足の湿疹) の治験

60才。男性。 2016年6月17日初診 7年前から汗疱。両足の裏がかゆく、水ぶくれができ、かくと水ぶくれが破れて血が出る。足がうずき、痛くて歩けない。足のほてり・むくみを伴う。手のひらも足と同様の症状のために手作業ができない...
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…苓桂甘棗湯〔65〕

65 発汗後、其人臍下悸、欲作奔豚、茯苓桂枝甘草大棗湯主之、 桂枝湯証に桂枝湯を与え、発汗過多となる。65桂枝甘草湯証では胸に動悸がありましたが、本証は臍下に動悸がある。たまに見かけます。下腹に動悸がしてしんどい。 一般成書で...
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…奔豚とは

奔豚とは、下腹からノドに向かって、豚がドドドドドッと走るような感覚があり、死を意識するほどの苦痛を伴う病証です。 パニック障害も、発作で「死ぬかと思った」という表現を患者さんはされます。共通点があり、参考にできると思います。 ...
二十四節気2020

寒露…水邪と邪熱の関係

秋の高く軽い空に、たわわに実った稲穂の重さ。われわれも頭や胸は軽く澄み渡り、下腹はどっしりと力強くありたいものです。秋の季節と一体化すれば健康です。それには、自然をよく見て感じ取ることが大切です。 秋の気配とともに最上位の葉...
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…桂枝甘草湯〔64〕

64 発汗過多、其人叉手自冒心、心下悸、欲得按者、桂枝甘草湯主之、 ▶神舎が弱った 桂枝湯証を発汗させ過ぎた。すると動悸が出た。 手を交叉させて心臓部分を冒 (おお) う。胸を押さえたがる。喜按ですね。虚証です。こういう...
2020.10.09
二十四節気2020

秋分…血虚と水邪の関係

庭の片隅に忘れられた猫じゃらしが、日に日に涼しさを増す朝の空気のなかで、最後の力を振り絞るかのように重そうな種を落とそうとしています。 秋分初日の9月22日ごろから、悪化を訴える患者さんがチラホラおられました。お一人お一人を...
2020.10.06
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…麻黄杏仁甘草石膏湯〔63〕

63 発汗後、不可更行桂枝湯、汗出而喘、無大熱者、可与麻黄杏仁甘草石膏湯主之、 桂枝湯はジワッとした汗が出たらすぐに服用を止めなければならない。いつまでも服用を続けると発汗過多になってしまう。そうした発汗過多後に、自汗・呼吸困難が出...
2020.10.06
二十四節気2020

白露…少商と粛降

猛暑が落ち着く 植え付けたハクサイは、いくらか葉っぱを虫に食べられながらも、けなげに成長しています。もう少し涼しくなれば、間引き菜でいただきます。そのころにはシュンギクも大きくなっているので、お鍋がいいですね。涼しくなったら...
2020.10.06
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯〔62〕

62 発汗後、身疼痛、脈沈遅者、桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯主之、 ▶概略 桂枝湯証を発汗しすぎて、脱水を起こしたときの一例です。体が痛くなった。脈は沈遅である。16条で、「太陽病、発汗、…」という表現は、桂枝湯証を発汗...
2020.10.06
二十四節気2020

処暑…左胃兪と土気・邪熱

陰陽転化の準備 ニンジンがうまく発芽しました。シュンギクも本葉が出てきました。キャベツは種まきからひと月がたち、順調です。白菜の種をまきました。 家庭菜園が好きで、朝から畑仕事に汗を流し、午後は机に向かって勉強?する…これが理想...
2020.10.06
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…乾姜附子湯〔61〕

61 下之後、復発汗、昼日煩躁不得眠、夜而安静、不嘔不渇、無表証、脈沈微、身無大熱者、乾姜附子湯主之、 ▶三陽の病ではない この条文は60条を承けています。 60「下之後、復発汗、必振寒、脈微細、以内外倶虚故也、」 ...
2020.10.05
新型コロナ

立秋…脾兪と新型コロナ

猛暑となりました。 気候不順は今年に限ったことではありませんが、今年は今年で変わった気候が続いています。ここ飛鳥地方で思い当たったことを並べてみます。 まず暖冬でした。そしていつまでも寒い春。それから雨の降らない春から初...
2020.09.07
婦人科

言葉で効いた…更年期障害の治験

××年8月3日。 女性。51歳。 もともと更年期障害で、それが当院の治療で良くなり、毎日1時間のウォーキングができるようになって、いまは2~3週間に1度、健康管理のためにご来院になっている。 珍しく、朝から電話をかけてこら...
2020.08.12
東洋医学って何だろう

経絡って何だろう

プロローグ 体の各所には経穴 (ツボ) があります。その経穴をつなぎ合わせたものが経絡です。経穴とは点で、経絡とは点が集まった線ともいえるでしょう。少なくとも2000年前には、その概念が出来上がっています。 その歴史の中で経絡は治療...
2020.08.05
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…亡津液〔58・59・60〕

58 凡病、若発汗、若吐、若下、若亡津液、陰陽自和者、必自愈、 ▶亡津液をも念頭に 16条を承けています。 16「太陽病、三日、已発汗、若吐、若下、若温針、仍不解者、此為壊病、桂枝不中与也、観其脈証、知犯何逆、随証、」 ...
2020.10.04
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…復煩〔57〕

57 傷寒、発汗解、半日許復煩、脈浮数者、可更発汗、宜桂枝湯、主之、 ▶二陽併病で劇症 二陽併病です。だから桂枝湯なのです。経過の短いパターンです。劇症です。これも難解ですね。単純に考えてみましょう。 傷寒を発汗したら...
2020.10.03
二十四節気2020

小暑…雨続きで邪熱?

雨が続いている 連日の雨です。1週間は続いているのではないでしょうか。ここ飛鳥地方でこれだけ続くのは、僕が開業してから二十余年で、おそらく初めてです。 無農薬栽培で家庭菜園をやっていますが、雨に弱い野菜があれば、強い野...
2020.09.12
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…承気湯 or 桂枝湯〔55・56〕

55 傷寒、脈浮緊、不発汗、因致衄者、麻黄湯主之、 ▶鼻血が出て治るものは麻黄湯証 傷寒で、汗が出ずに、衄が出て治るもの、これは麻黄湯証だ、という法則を歌っています。 この法則を踏まえたうえで、次の56条をよく読んで考え...
2020.10.02
カテゴリーなし

一部テキストをコピーできません

長らくお世話になったライブドアブログを離れ、本サイトに移転しました。 本サイトに移転した理由は、悪質なコピーサイトが絶えないことです。 その結果、本ブログが盗用サイトと誤認され、「眞鍼堂」と検索してもどこにも表示されず、3か月も...
2020.09.11
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…二陽併病〔48〕

48 二陽併病、太陽初得病時、発其汗、汗先出不徹、因転属陽明、続自微汗出、不悪寒、若太陽証不罷者、不可下、下之為逆、如此可小発汗、 ▶本条文の着眼点 二陽併病は46条でも展開しました。 「其れ」とか「此れ」とか、指示代名...
2020.09.30
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…衄と併病の臨床例〔46・47〕

46 太陽病、脈浮緊、無汗、発熱、身疼痛、八九日不解、表証仍在、此当発其汗 、服薬已、微除、其人発煩、目瞑、劇者必衄、衄乃解、麻黄湯主之、 さあ、難しい条文ですね。 これは、ど真ん中ストライクではないが、ぎりぎり的に当てて治...
2020.10.02
二十四節気2020

芒種…外関で邪気を正気に変える

スイカが枯れた…。 趣味で家庭菜園 (無農薬有機栽培) を、もう20年以上やっていますが、こんな時期にスイカが枯れるのは初めてです。もちろん農薬を使えば枯れたりはしませんが、それはやらない主義なので。 そもそもスイカは南...
2020.07.08
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…44条の法則〔44〕

44太陽病、外証未解者、不可下也、下之為逆、欲解外者、宜桂枝湯、主之、 ▶外証未解 3つの法則 本条は42条を承けながらも、大原則を歌っています。原則は3つあります。まず、分かりやすくするために条文を2つに分けましょう。 ...
2020.10.02
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…桂枝加厚朴杏仁湯〔42・43〕

42 太陽病、外証未解、脈浮弱者、当以汗解、宜桂枝湯、 ▶37条からの流れ この条文は、37条の補足であり、37条と同列にして異なる原則を示しています。 37「太陽病、十日以去、脈浮細而嗜臥者、外已解也、設胸満脇...
2020.10.02
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…小青龍湯〔40・41〕

40 傷寒表未解、心下有水気、乾嘔、発熱而欬、或渇、或利、或噎、或小便不利、小腹満、或喘者、小青龍湯主之、 ▶アウトライン まず、小青龍湯という名称です。明らかに、大青龍湯と陰陽関係にあります。病理の上で、大青龍湯を意識しなが...
2020.09.26
新型コロナ

便秘の症例…コロナ社会の影響

昭和22年1月生まれ。男性。 初診は24年前、開業当初からの患者さんである。 健康管理のために来院されている。現在は週に1~2回のペース。 ここ2週間、便秘がある。3日に1回しかでない。硬くて出にくい。残便感がある。 そ...
2020.07.12
新型コロナ

コロナ社会の差別と偏見、そして危機管理

かつてスペインかぜというものがありました。人類史上最悪の感染症の一つと言われるほどの死者が出たようです。大正時代ですから、そんなに昔ではありません。今と同じように学校閉鎖・外出制限・マスク着用などが行われ、流行には波があって、第1波~3波ま...
2020.07.12
新型コロナ

立夏…新型コロナ追記

【5月6日】 春を知らせた桜の花も、あっという間に葉桜となり、鳥のさえずり朝日のかげに、実を見出して夏は立つ。庭に立つこの桜の木は、鳥が種を落として自然に生えた山桜です。春は花を楽しませてくれ、いまはかわいらしい実をつけていますね...
2020.09.07
新型コロナ

穀雨…新型コロナの矛盾

【4月29日】 サクラの花は散り、ハナミズキの花が百花繚乱、たがいに艶を競いあい、温かく活動しやすいこの季節は、もはや寒くなくなった廊下の奥の柱で、子供の背を測るのが毎年の行事です。もう、背が伸びているのは3番目の子だけになりまし...
2020.07.12
東洋医学って何だろう

東洋医学の疲労って何だろう…「罷極」を考える

東洋医学には罷極 (ひきょく) という言葉があります。素問が出典ですが端的に過ぎ、謎が多い概念です。 「肝者、罷極之本、魂之居也、」 (素問・六節藏象論) 私見を展開しつつ、東洋医学が描く「疲労」とは何か、探ってみたいと思いま...
2020.10.07
新型コロナ

清明…新型コロナと陽維脈

植え付けに向けて、畑の準備は着々と進んでいます。冬から少しずつ耕していたおかげです。スイカ・トマト・ミニトマト・キュウリ・ナス・ピーマン・カボチャ・サトイモ・ショウガ。これらを一度に植え付けます。やわらかい春草が覆っていた畑も、いま...
2020.07.12
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…大青龍湯その2〔39〕

太陽病で中風寄りの病態、つまり風邪>寒邪 の状態です。浮脈は表証を示します。緩脈は寒邪が中心ではないということだけは言えます。寒邪は疏泄しないので、脈は必ず堅くなります。身体痛がないのも、寒邪の占める割合がかなり少ないということが言えます。ただ体が重く、たちまち軽くなる時もある。重いのは水湿の邪です。たちまち軽くなるのは風邪のデタラメさです。少陰証とは、「ただ寝んと欲す」のような状態です。
2020.09.25
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…大青龍湯 その1〔38〕

38 太陽中風、脈浮緊、発熱、悪寒、身疼痛、不汗出而煩躁者、大青龍湯主之、 37条で、脇痛があっても、浮にして幅ありならば、麻黄湯で行きなさい、という内容を踏まえています。身体に疼痛が、たとえ脇にあったとしても、 (浮細ではなく) ...
2020.09.28
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…小柴胡湯か麻黄湯か〔37〕

37 太陽病、十日以去、脈浮細而嗜臥者、外已解也、設胸満脇痛者、与小柴胡湯、脈但浮者、与麻黄湯、 ▶前提は経過が長いこと 経過が長引いたとき麻黄湯にいくのか、小柴胡湯にいくのか、その鑑別です。 太陽病 (脈浮・頭項強痛・...
2020.09.25
二十四節気2020

雨水…木の芽時の「ストレス」とは

吹いてくる風はやや温かく、車から降りて空を見上げる余裕もできて、はるか中国大陸から流れてくる言い知れぬ不穏さと、ここしばらくの日差しの平穏さとのハザマに身をさらしている。 アミガサユリです。鱗茎 (ゆりね) は、漢...
2020.07.05
新型コロナ

新型コロナウイルス偶感…流行の意味するもの…東洋医学的見地から

以下の記事は3月初旬に記したものです。いま読み返してみても使える考え方だと思います。 むやみに恐れたり、なめてかかったり、どちらもよくありません。 だんだん現実味をおびてきた長期戦に、相手の正体がわからないまま、闇鉄砲を撃ってもしかたありま...
2020.10.06
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…麻黄湯〔35・36〕

35 太陽病、頭痛、発熱、身疼、腰痛、骨節疼痛、悪風、無汗而喘者、麻黄湯主之、 ▶葛根湯より寒邪が強い 太陽病です。傷寒 (主に寒邪) も含むが、中風 (主に風邪) も含むことを示唆します。ですから1条 (脈浮、頭項強痛、而悪...
2020.10.04
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…葛根黄連黄芩湯〔34〕

34 太陽病、桂枝証、医反下之、利遂不止、脈促者、表未解也、喘而汗出者、葛根黄連黄芩湯主之、 ▶桂枝湯誤治後に瀉剤? 16条「太陽病、三日、已発汗、若吐、若下、若温針、仍不解者、此為壊病、桂枝不中与也、観其脈証、知犯何逆、随証...
2020.09.19
自分でできる健康法

自分でできる4つの健康法 …正しい生活習慣を考える

健康とは自然な現象です。病気は不自然です。病気はして当たり前…などと思わないでください。健康が当たり前なのです。 生活習慣が健康をつくり、また病気も作ります。夜更かしが続けば体調を壊すでしょうし、そうでなければ何も起こらないでしょう...
2020.10.14
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…葛根加半夏湯〔33〕

33 太陽与陽明合病、不下利、但嘔者、葛根加半夏湯主之、 ▶傷寒の嘔逆との違い 嘔というのは、「おー」という声のことです。嘔吐物はあってもなくても、「嘔」はあるというのが、ここで言いたいことです。 桂枝湯証に乾嘔があり、...
2020.09.20
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