さまざまな病気の原因と治療法

てんかん…東洋医学から見た5つの原因と治療法

驚との関わり 素問の記載 今から2000年以上前の医学書、黄帝内経・素問に、すでにてんかんについての記載が見られます。素問によると、てんかんは「驚」との関係が深いとされます。 人、生而有病巓疾者.… 病名爲胎病.此得之在...
二十四節気2020

冷えを取る方法 (2021小寒)

体が冷えている人が多いですね。お腹を触ると冷たい。腕を触ると冷たい。手足が冷たいだけならまだ分かるのですが…。 温める…は寒ければ大切です。しかし、必ずしも解決方法にはなりません。当座の付け焼刃ではなく、根本的なことを考えて...
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…苓桂朮甘湯〔67〕

67 傷寒、若吐、若下後、心下逆満、気上衝胸、起則頭眩、脈沈緊、発汗則動経、身為振振揺者、茯苓桂枝白朮甘草湯主之、 ▶結論から 急激な寒邪が皮毛を襲った。もともと水邪がある。そこに急激な吐下による急激な中焦の弱りが起こり、水を...
新型コロナ

冬至…新型コロナと陰気

12月15日、それまで12月としては比較的暖かかったのとは一転、北風が吹き寒くなりました。翌16日は、一層強い方風が吹きすさび、驚くほど寒い日となりました。 16日は休診日で、翌17日以降の話です。診察に当たっていると患者さ...
東洋医学 Q&A

脾はなぜ重要か…東洋医学の哲学

【質問】東洋医学では脾臓 (消化器) をとても重視しますが、どうしてでしょうか。 【回答】これを詳しく説明するためには、少し哲学的な話からとなります。陰陽五行説で、脾が土に配当されるという前提で話を進めます。 中央黄色.入通於...
東洋医学 Q&A

表証…カゼ (風邪・感冒) を鍼で治す意味

「2時間での解熱 (2歳) 」について、下記のご質問をいただいたのでご紹介します。 【質問】勉強になりました。でも、発熱は自然治癒力だと思うのですが、この場合は、ただ寝かしておく…ではダメなのでしょうか? 【回答】寝かせておく...
新型コロナ

小雪…隠れた疲労と新型コロナ

  「立冬…新型コロナと「土」」でお話ししたように、11月初旬から右足三里の虚が見られました。が、患者さんの養生と治療の甲斐あってか、見られないことが増えました。しかし、これで安心できるわけはない…との直感から、気を付けてみていると...
2021.01.18
東洋医学 Q&A

数脈について

いいご質問があったのでご紹介します。 【質問】 私は脈が早めです。特に検査で引っかかったことはないけれど、頻脈傾向なのかな、と思っています。養生方法はありますか? 【回答】 頻脈は東洋医学では数脈と言います。あまりひどくない...
自分でできる健康法

自分と向き合う、体と向き合う

自分と向き合う。 これによって、人は成長する。 いろいろ体験し、失敗し、そして反省する。反省とは自分と向き合うことだ。 反省がなければ成長がない。反省すればいくらでも成長する。 日本古来の神社のご神体は何か。鏡である。自分をうつ...
東洋医学 Q&A

先天の気・後天の気を補充するには

よいご質問をいただいたのでご紹介します。 【質問】先天の気と後天の気が両方足りない場合、どうしたらいいか。気を補充して体力をつけるには、どうしたらいいか。 【回答】まず、ご存じない方のために、先天の気・後天の気について簡単に説...
東洋医学 Q&A

三焦とは

たいへんいいご質問があったのでご紹介します。 【質問】三焦とはなにか。西洋医学的な見方をしてしまうためか、分かりづらい。 【回答】これは東洋医学でも見解がまとまっていません。僕に分かるだけのことしかお答えできませんが、やってみ...
2020.11.25
東洋医学 Q&A

遅脈について

【質問】 若いころから徐脈で、24時間心電図によると普段は45回/分ほどで、睡眠時には30回/分を切ることもあります。運動をすると直ぐに疲れてしまい、休んでもなかなか脈拍が落ちつきません。睡眠を取っても疲れが取れません。どのように養生すれ...
自分でできる健康法

東洋医学を勉強しよう

健康であるために めざすところは、体を治すことです。 そのためにはどうしたらいいか。 正気を増して、邪気を減らせばいい。 正気と邪気 正気とは、体力のことです。もっというと、回復力・治癒力・持久力・適応力など。つまり生命力です。※1 邪...
2020.12.16
新型コロナ

立冬…新型コロナと「土」

景色が赤に黄色に色づく穏やかさとは裏腹に、忍び寄る冬の風を路上に感じつつ、ウイルスの流行の行方を思わざるを得ません。 足三里に注目 いま、すべての患者さんで必ずチェックするようにしている穴処 (ツボ) があります。足三里...
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…厚朴生姜半夏甘草人参湯〔66〕

66 発汗後、腹脹満者、厚朴生姜甘草半夏人参湯主之、 発汗後に脾気滞を生じていますが、情報が少ないです。 60条「下之後、復発汗、必振寒、脈微細、以内外倶虚故也、」を思い出しながら考えます。桂枝湯証を発汗し、発汗しすぎた。下剤はかけ...
2020.11.14
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…苦温とは (薬学のまとめ)

66条「発汗後、腹脹満者、厚朴生姜甘草半夏人参湯主之、」に進む前に。 厚朴も半夏も燥湿です。生姜は水をさばきます。よく似た感じの薬では、茯苓・白朮がすでに出てきました。まず、これらの共通点と相違点をまとめてから、66条につ...
皮膚科・アレルギー科

汗疱 (手足の湿疹) の治験

60才。男性。 2016年6月17日初診 7年前から汗疱。両足の裏がかゆく、水ぶくれができ、かくと水ぶくれが破れて血が出る。足がうずき、痛くて歩けない。足のほてり・むくみを伴う。手のひらも足と同様の症状のために手作業ができない...
2021.11.30
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…苓桂甘棗湯〔65〕

65 発汗後、其人臍下悸、欲作奔豚、茯苓桂枝甘草大棗湯主之、 桂枝湯証に桂枝湯を与え、発汗過多となる。65桂枝甘草湯証では胸に動悸がありましたが、本証は臍下に動悸がある。たまに見かけます。下腹に動悸がしてしんどい。 一般成書で...
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…奔豚とは

奔豚とは、下腹からノドに向かって、豚がドドドドドッと走るような感覚があり、死を意識するほどの苦痛を伴う病証です。 パニック障害も、発作で「死ぬかと思った」という表現を患者さんはされます。共通点があり、参考にできると思います。 ...
二十四節気2020

寒露…水邪と邪熱の関係

秋の高く軽い空に、たわわに実った稲穂の重さ。われわれも頭や胸は軽く澄み渡り、下腹はどっしりと力強くありたいものです。秋の季節と一体化すれば健康です。それには、自然をよく見て感じ取ることが大切です。 秋の気配とともに最上位の葉...
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…桂枝甘草湯〔64〕

64 発汗過多、其人叉手自冒心、心下悸、欲得按者、桂枝甘草湯主之、 ▶神舎が弱った 桂枝湯証を発汗させ過ぎた。すると動悸が出た。 手を交叉させて心臓部分を冒 (おお) う。胸を押さえたがる。喜按ですね。虚証です。こういう...
2020.10.09
二十四節気2020

秋分…血虚と水邪の関係

庭の片隅に忘れられた猫じゃらしが、日に日に涼しさを増す朝の空気のなかで、最後の力を振り絞るかのように重そうな種を落とそうとしています。 秋分初日の9月22日ごろから、悪化を訴える患者さんがチラホラおられました。お一人お一人を...
2020.10.06
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…麻黄杏仁甘草石膏湯〔63〕

63 発汗後、不可更行桂枝湯、汗出而喘、無大熱者、可与麻黄杏仁甘草石膏湯主之、 桂枝湯はジワッとした汗が出たらすぐに服用を止めなければならない。いつまでも服用を続けると発汗過多になってしまう。そうした発汗過多後に、自汗・呼吸困難が出...
2020.10.06
二十四節気2020

白露…少商と粛降

猛暑が落ち着く 植え付けたハクサイは、いくらか葉っぱを虫に食べられながらも、けなげに成長しています。もう少し涼しくなれば、間引き菜でいただきます。そのころにはシュンギクも大きくなっているので、お鍋がいいですね。涼しくなったら...
2020.10.06
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯〔62〕

62 発汗後、身疼痛、脈沈遅者、桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯主之、 ▶概略 桂枝湯証を発汗しすぎて、脱水を起こしたときの一例です。体が痛くなった。脈は沈遅である。16条で、「太陽病、発汗、…」という表現...
2020.10.06
二十四節気2020

処暑…左胃兪と土気・邪熱

陰陽転化の準備 ニンジンがうまく発芽しました。シュンギクも本葉が出てきました。キャベツは種まきからひと月がたち、順調です。白菜の種をまきました。 家庭菜園が好きで、朝から畑仕事に汗を流し、午後は机に向かって勉強?する…これが理想...
2020.10.06
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…乾姜附子湯〔61〕

61 下之後、復発汗、昼日煩躁不得眠、夜而安静、不嘔不渇、無表証、脈沈微、身無大熱者、乾姜附子湯主之、 ▶三陽の病ではない この条文は60条を承けています。 60「下之後、復発汗、必振寒、脈微細、以内外倶虚故也、」 ...
2020.10.05
新型コロナ

立秋…脾兪と新型コロナ

猛暑となりました。 気候不順は今年に限ったことではありませんが、今年は今年で変わった気候が続いています。ここ飛鳥地方で思い当たったことを並べてみます。 まず暖冬でした。そしていつまでも寒い春。それから雨の降らない春から初...
2020.09.07
傷寒論私見〔58~〕

傷寒論私見…亡津液〔58・59・60〕

58 凡病、若発汗、若吐、若下、若亡津液、陰陽自和者、必自愈、 ▶亡津液をも念頭に 16条を承けています。 16「太陽病、三日、已発汗、若吐、若下、若温針、仍不解者、此為壊病、桂枝不中与也、観其脈証、知犯何逆、随証、」 ...
2020.10.04
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…復煩〔57〕

57 傷寒、発汗解、半日許復煩、脈浮数者、可更発汗、宜桂枝湯、主之、 ▶二陽併病で劇症 二陽併病です。だから桂枝湯なのです。経過の短いパターンです。劇症です。これも難解ですね。単純に考えてみましょう。 傷寒を発汗したら...
2020.10.03
二十四節気2020

小暑…雨続きで邪熱?

雨が続いている 連日の雨です。1週間は続いているのではないでしょうか。ここ飛鳥地方でこれだけ続くのは、僕が開業してから二十余年で、おそらく初めてです。 無農薬栽培で家庭菜園をやっていますが、雨に弱い野菜があれば、強い野...
2020.09.12
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…承気湯 or 桂枝湯〔55・56〕

55 傷寒、脈浮緊、不発汗、因致衄者、麻黄湯主之、 ▶鼻血が出て治るものは麻黄湯証 傷寒で、汗が出ずに、衄が出て治るもの、これは麻黄湯証だ、という法則を歌っています。 この法則を踏まえたうえで、次の56条をよく読んで考え...
2020.10.02
カテゴリーなし

一部テキストをコピーできません

長らくお世話になったライブドアブログを離れ、本サイトに移転しました。 本サイトに移転した理由は、悪質なコピーサイトが絶えないことです。 その結果、本ブログが盗用サイトと誤認され、「眞鍼堂」と検索してもどこにも表示されず、3か月も...
2020.11.22
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…二陽併病〔48〕

48 二陽併病、太陽初得病時、発其汗、汗先出不徹、因転属陽明、続自微汗出、不悪寒、若太陽証不罷者、不可下、下之為逆、如此可小発汗、 ▶本条文の着眼点 二陽併病は46条でも展開しました。 「其れ」とか「此れ」とか、指示代名...
2020.09.30
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…衄と併病の臨床例〔46・47〕

46 太陽病、脈浮緊、無汗、発熱、身疼痛、八九日不解、表証仍在、此当発其汗 、服薬已、微除、其人発煩、目瞑、劇者必衄、衄乃解、麻黄湯主之、 さあ、難しい条文ですね。 これは、ど真ん中ストライクではない...
2020.11.24
二十四節気2020

芒種…外関で邪気を正気に変える

スイカが枯れた…。 趣味で家庭菜園 (無農薬有機栽培) を、もう20年以上やっていますが、こんな時期にスイカが枯れるのは初めてです。もちろん農薬を使えば枯れたりはしませんが、それはやらない主義なので。 そもそもスイカは南...
2020.07.08
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…44条の法則〔44〕

44太陽病、外証未解者、不可下也、下之為逆、欲解外者、宜桂枝湯、主之、 ▶外証未解 3つの法則 本条は42条を承けながらも、大原則を歌っています。原則は3つあります。まず、分かりやすくするために条文を2つに分けましょう。 ...
2020.10.02
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…桂枝加厚朴杏仁湯〔42・43〕

42 太陽病、外証未解、脈浮弱者、当以汗解、宜桂枝湯、 ▶37条からの流れ この条文は、37条の補足であり、37条と同列にして異なる原則を示しています。 37「太陽病、十日以去、脈浮細而嗜臥者、外已解也、設胸満脇...
2020.10.02
傷寒論私見〔32~〕

傷寒論私見…小青龍湯〔40・41〕

40 傷寒表未解、心下有水気、乾嘔、発熱而欬、或渇、或利、或噎、或小便不利、小腹満、或喘者、小青龍湯主之、 ▶アウトライン まず、小青龍湯という名称です。明らかに、大青龍湯と陰陽関係にあります。病理の上で、大青龍湯を意識しなが...
2020.09.26
東洋医学って何だろう

東洋医学の疲労って何だろう…「罷極」を考える

東洋医学には罷極 (ひきょく) という言葉があります。素問が出典ですが端的に過ぎ、謎が多い概念です。 「肝者、罷極之本、魂之居也、」 <素問・六節藏象論 09> 私見を展開しつつ、東洋医学が描く「疲労」とは何か、探ってみたいと...
2020.12.30
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