明日香の風景…大津皇子

二上山(にじょうざん)です。

昔は、ふたかみやまと読んだそうです。

右が雄岳、左が雌岳です。

頂上には大津皇子が葬られています。

古来より、二上山は飛鳥の西に位置する神聖な山として崇められてきました。

東の山は、日本で最初の神社として知られる大神神社(おおみわじんじゃ)の三輪山です。

三輪山に対する二上山。

そんな山の頂上に、なぜ一皇子に過ぎない大津皇子を葬ったのでしょう。

大津皇子の歌は、高校生の時、国語で習いました。

非常に印象に残る歌です。

「ももづたふ 磐余の池に 鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ」

【訳】この磐余の池に鳴く鴨を今日を限りに見て、私は天に昇ろう。
※「百(もも)づたふ」は、「磐余(いはれ)」の「い」=五十にかかる枕詞。

濡れ衣を着せられて、若くして死ななくてはならなくなった運命。

それを天命と明らめ、

抑えようのない最期の炎を、池に浮かぶ鴨に託した。

非常に力強い歌です。

優れた才覚で知られた大津皇子。

罪人としての扱いを受ける覚えは、どこにも無い。

その誇りを汚すことなく、

私はこれから首を切られるのではない、自ら潔くあの世に旅立つんだ…!

鴨が騒がしく鳴き叫ぶ中での、一瞬。

その瞬間も、今日のような曇天だったのでしょうか。

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