湿痰腰痛

腰痛

30歳男性。

「一カ月前に、重いものを持って、ギックリ腰になったんです。接骨院に通っているんですけど、痛みがましにならなくて…」
とのこと。

「なかなか治らないんですね。痛みはどの辺?左とか右とかあります?」
「この辺です。全体が痛いです。」
「どんな痛みですか?」
「重いような痛みです。実は、腰が痛くなると、いつも下痢になるんです。腰が治ると下痢も止まるんです」
消化器と関係のある腰痛であることは明白。
「間食は?」
「よく、お菓子なんかを食べます。ストレスがあると特に量が増えます。」

腰痛は以下のような分類がある。
①気滞血瘀
②湿痰
③脾虚
④腎虚
⑤痹証

重いものを持ち上げ、突然痛くなる、いわゆるギックリ腰は、①に分類されます。①の痛みの特徴は、突っ張るような痛み、または刺すような痛み。
多くは左右どちらかが痛みます。

今回の腰痛は、一か月前に痛めた時は、たぶん①の状態でした。
しかし、治りにくかったのは、もともと間食が多く、体に「湿痰」と呼ばれる副産物をためていて、ギックリ腰で腰の気の流れ (循環機能) が悪くなった所に、湿痰が影響したものと思われます。
湿痰がなければ、一か月も痛みで苦しまなくても済んだかもしれません。

よって今回の腰痛は②の湿痰型と診断しました。

豊隆に鍼を一本打つと、その場で腰をかがめることができるようになりました。
翌日には完全に痛みが亡くなった、とのご報告を頂きました。

豊隆は湿痰を取り去るツボです。
湿痰が原因ならば、どんな病気にでもよく効きます。
もちろん湿痰が原因でなければ効果はありません。
この患者さんも、一か月前にギックリ腰をやったときならば、豊隆に鍼しても効かなかったでしょう。
おそらく、後渓とか臨泣などをツボとして選んでいたと思います。

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