肩関節痛…表証によるもの

左肩関節痛

44歳の女性。

初診

「10日前から左肩が痛くて、夜中に痛みで目が覚めるほどだったんですが、法事が親戚であって、帰りの車でうたた寝してしまって、、目が覚めると、その痛みが強くなって…。日中も痛いんですが、前にもまして夜中が痛いんです。」

「うたた寝はいつですか?」

「4日前です。」

「目が覚めた時、寒気はなかったですか?」

「とにかく、痛くて、どうしようってなったんで、あまり覚えてないんですが、そう言えば、寒かったかも…。」

「10日前から痛いのは何か思い当たる原因は?」

「自宅で法事があって、忙しかったんです。気も使うし…。」

「自宅の法事のすぐ後に親戚の法事か…。ちょっと重なりましたねえ…。」

「ハイ…。」

「その他の症状は?」

「胃が弱くてゲップがでます。あと、食べ過ぎるとすぐに胃が痛くなります。それから、体がだるい…。」

「ストレスでお腹にきますか?」

「ハイ、ストレスがあると胃が苦しくなります。それから、緊張すると下痢と便秘を繰り返すんです。生理前にもそうなります。お腹は若い時から弱いんです。」

「なるほど。まず、カゼを引いていますね。カゼのとき、体の節々が痛くなることがあるでしょ? 同じカラクリで、肩や腰や膝などの痛みが、カゼが入ることでひどくなることがあるんです。まず、それを治療しますね。」

≫外邪って何だろう

「はい。」

「うたた寝でカゼが入る原因になったのは、体の抵抗力が落ちているから。その原因はストレスによる気の停滞 (機能の停滞) と、消化器の弱りです。」

「そうなんですか。」

「消化器とストレスによる気の停滞は、シーソー関係にあるんです。」

「?」

「消化器を強くすると、気の停滞が取れる。気の停滞が取れると痛みも取れてくるんですよ (^^) 」

≫東洋医学の肝臓って何だろう (続編) …肝と脾の関係

初診の治療は、
申脈・左後渓に2本鍼を打つ。
気の流通を図り、カゼを追い散らすツボの配合。同時に脾臓 (消化器) も助ける作用がある。

2診目

「痛み、ましになりました。うたた寝する前の痛みの程度になってます。昨夜は2回しか目が覚めませんでした。」
「うん、もうカゼは治ってますね。」
公孫に一本鍼。
公孫は脾をバックアップする。それにより、肝の気滞がオートマチックに取れる。肝は左右の問題を起こしやすく、肩関節は左右のバランスを崩したことによるものなので、肝が正常に働くと肩の痛みに効いてくる。ただし、脾の弱り=体力の弱りなので、治療は少し根気が要る。

3診目

「前よりも肩が動かしやすくなりました。良く眠れるようになりました。でも朝起きた時が痛いです。食欲が出てきました。」
4診目まで治療同前。

5診目

「肩の痛みは無くなりました。胃の調子もましになってきてるけど、まだ気になります。」
「胃はもともと経過が長いからね。根気よく治療しましょう。」

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