椎間板ヘルニア…整形じゃない、むしろ内科

「わたし、椎間板ヘルニアって病院で言われたんですけど。」

「そうですか。」

「問診表に、食欲とか、便通とか、睡眠とか、目がどうとか、汗がどうとかって、関係ないと思うんですけど…。」

「なるほど。実はね、ヘルニアっていうのは、『突出』っていう意味なんです。」

「軟骨が出るんですよね。」

「そうそう、正確には、軟骨の中にある、『髄核』っていうゼリー状のものがプチュっと出るんです。それが年をとるとヨウカン状に固まってしまう。そんなものが神経を圧迫するんだから、痛いはずですよ。」

「へえ、そうなんですか。」

「そんなヨウカンみたいな堅いものがね、実は消えるんです。」

「消える?」

「白血球が食べてくれるらしいんですよ。そういうことが近年の研究で分かってきたらしい。一昔前まではヘルニアっていえば、手術しないと治らないって言われてたんですけど、実はそうじゃなかった。」

「へえー!」

「この、白血球が食べてくれるっていう働き、これが『免疫』と呼ばれるものです。つまり、免疫が正常ならば椎間板ヘルニアさえ治ってしまう。人体の回復力ってすごいんですよ。」

「なるほど。」

「もうお分かりですね。椎間板ヘルニアは、『整形』じゃない。むしろ『内科』なんです。コンディションなんですよ。整形の切り口じゃ免疫は良くならない。だから色々、整形とは関係ないことをお伺いするんです。」

「そういうことなんですか。」

「ヘルニアに限らず、ガンでも何でも、免疫やコンディションが良ければ治るんです。ヘルニアという『部分』にとらわれては治りません。全体を良くしようという意識が大切。だから鍼は効くんです。」

「そういうことなんですか…。」

「この視点を無視して、痛いところに鍼をして痛みを止めてはなりません。こういう鍼は、お医者さんの痛み止めの注射や薬と、何ら変わらないです。痛みが出るということは、体が何かを訴えようとしている証拠。たとえば、『動きすぎだから、ちょっと休んでよ』とかね。痛みだけを止めるっていうことは、こういう信号を無視するっていうこと。目的地に急ぐあまり、信号無視をすると、結果は…。そういうことなんです。」

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