お金と「気」

「経済学にはね、『神の見えざる手』という概念があるんですよ。なぜか分からんが経済はうまく調整される。まるで神様が手を差し伸べておられるかのように。そういう意味です。経済学では真面目にそういうことを言ってる。まるで意志を持っているみたいに、経済は生き続けるんです。お金は生きているんです。」

「へえ」

「最近ね、『気』がお金と似ていることに気づいたんです。」

「お金?」

「そう。気とは『機能』つまり働きのことですね。お金もそうなんですよ。実体そのものは、ただの紙切れ。実体は無いに等しく、あるのは実用です。つまり、体と用。用とは機能そのものなんです。お金の働きを知らない赤ちゃんにとっては、ただの紙切れでしかない。この辺が『気 (=働き=体力) 』にたとえるのに、ぴったりなんです。ちょっと品がないけどね。」

「ははは」

西洋医学は物質医学。東洋医学は機能医学。物質にフォーカスするか、機能にフォーカスするか。これは物々交換 (物質) で高度経済 (健康) を成り立たせるか、貨幣流通 (機能) で高度経済 (健康) を成り立たせるか、そういう違いがあるんです。物々交換だけでは高度経済は成り立たない。同時に、貨幣流通がいくらあっても、物品がなくては高度経済は成り立たない。物品が余っている時、貨幣を流通させたら、高度経済成長は間違いないでしょ?」

「ハイ。」

「物品がないのに、貨幣をふりかざしてもナンセンスです。戦時下ではそういうこともあったそうですね。」

「はいはい!」

「たとえば、体に弾丸を打ち込まれて苦しんでいる人がいる。これを救うのに『気の医学』を振りかざしても何の意味もありません。それと同じです。機能を動かしている場合じゃない。まず弾丸という物質にアプローチしないと。」

「なるほど。」

「一方で、物品が余っているのに、物々交換をやっていたのでは、高度経済とは程遠い話ですね。現代は、物質面…つまり肉体面では、言うことなしなんです。なのに健康とは程遠い。これは肉体という物質しか診てないからなんですよ。とりあえず長生きはするけど、機能を動かさないから、健康のレベルが低いんですね。健康で長生き…そんな世の中にするためには、物々交換から貨幣経済に移行した時のような、発想の転換が必要なんですよ。」

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