立秋の嵐

昨日は立秋。
秋立つ日…です。
いいかえれば、夏の極み。暑さの極み。
暑さが最高潮に達すれば、後はそのうしおは引くのみ。

秋は「粛降」と言われます。
八月の暑さは、あくまでも地温。
これは地の陽気。
いっぽう、日照時間は短く、天の陽気はかなり弱くなっている。
上空には秋の冷たい空気 (陰気) が流れてきています。
下の陽と上の陰がぶつかり合って起こる積乱雲。稲妻。
上空の陰気が、風雨を足掛かりに下に降りてくる。
これを繰り返して、秋らしい秋になっていきます。
粛降の説明です。

その粛降が激しくきた。
ゲリラ豪雨。
昨日の雨です。

連日の猛暑。
ただし、時は八月、お盆前。
お盆といえば、ここ関西では朝晩の涼しさが感じられるころ。
この猛暑続きで、どうやって涼しくなるの?

その答えが嵐。
強風と大粒の雨が空気を入れ替える。

陽に傾きすぎた猛暑の夏を、秋にする。
激しい風雨によって、力ずくで。
それが近年のゲリラ豪雨の一つの側面です。

「五風十雨」という言葉があります。
五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る。
この風雨は、穏やかな風と雨です。
これをきっかけに、季節が少しずつ進む。
四季の移ろいが穏やかで、農作物の実り豊か。
人心も穏やかで天下泰平をを象徴する言葉。

東洋には天人合一思想というのがあって、大自然 (天) と人は一体であるとします。
気象の乱れは人心の乱れにつながる。
人心の乱れは気象の乱れにつながる。
こんなことを古代中国人は、三千年も前に喝破した。
たしかにそう。
天候不順の飢饉が続けば、我々はニコニコしていられない。
我々の欲の行き過ぎが、地球温暖化を生み出し、天災を激しくした…。

「外邪って何だろう」では、
風 (ふう) が激しいと、体に悪影響があると説明しました。
心が乱れると風 (ふう) が起こる、とも説明しました。
体が乱れる、それはは大自然にも、同じことが言える。
大自然の乱れ…猛威をふるって止まない自然災害…。

変化と不安定を象徴する風 (ふう) 。
その風が、近年ハンパじゃない。
昨日の激しい雷雨のあと、とても涼しくなりました。
記事も書きやすいな。それは、ひとまず良いとして…
この気象の乱れを見て、人心の乱れを洞察する。
東洋人本来の考え方です。

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