「日本の名医」に鍼灸師が選出?

「2016年版 国民のための名医ランキング −いざという時の頼れる医師ガイド全国名医276人厳選−」
という本に、医師以外の人が選ばれました。

藤本蓮風という鍼灸師です。

鍼灸師は、そもそも「医師」ではありません。
日本の法律でそうなっています。

にもかかわらず、藤本蓮風先生は、「日本の名医」に選ばれた。

どういうことでしょう?

これは、いまの「国」にはできないこと。
「民間」の力です。

しきたり・風習にとらわれず、正しいものをチョイスする力です。

かつては、そういう能力を持ち合わせた人もいました。
たとえば聖徳太子。
たとえば戦国の信長・秀吉・家康。
たとえば吉田松陰・坂本龍馬。

すべて、しきたり・風習を眼中に入れない。
しきたり・風習を意識はするが、その良し悪しを時・処・位に応じて判断する。
そういう人たちです。
今はそういう政治家はなかなかいない。

藤本蓮風先生は、15年ほど前に、娘さんを急性白血病で亡くされています。
その逆境を逆手に、先生は今や、同じ白血病で生きるすべを失った方を完治させるほどになられました。
難病に対して、鍼灸の威力を示された例は、枚挙に暇なしです。
たとえば癌・クローン病・潰瘍性大腸炎・筋委縮性側索硬化症……。

この本を出版した 桜の花出版社は、先生の治療院に覆面患者を放って、事実を確認したといいます。

東日本大震災の時、
藤本先生率いる鍼灸学術団体、北辰会がボランティアを国に打診したことがありました。
ストレスで多くの人が体調を崩す現状を傍観できなかった。
しかし、国の返答はこう。
「医師でなければ認められません。ご遠慮ください。」

なぜ、東洋医学は、国から医学と認められないのでしょう。
これは、明治時代の「鹿鳴館」に象徴される政策から来ています。
猫も杓子も欧米化。
和服を捨て洋服に、和食を捨て洋食に、侘びを捨て華美に。
その風潮の中で、西洋医学は新しい医学として歓迎され、
飛鳥時代から日本医療を支えてきた東洋医学は、
下等な民間の一療法として見られるようになります。
太平洋戦争での敗戦は、それをより鮮明なものにしました。

中学校の歴史、高校の日本史ともに、医学が初めて登場するのは江戸時代の杉田玄白です。それ以前の医学は医学として認められていないのです。
562年、飛鳥時代に呉人 (当時の中国人) の智聡が伝えたとされる東洋医学
この国は、この国に医学があったという史実すら消し去ろうとしているのでしょうか。

現代、平均寿命が延びたのは、西洋医学の発達のおかげだと言われます。
天然痘は世界から完全に撲滅されたと言われており、これら伝染病に対するワクチンの威力は特筆されなければなりません。
しかしはたして、それだけでしょうか?

はるかに大きな要素があります。
衣食住です。

昔は、住む家もままならず、着るものさえ事欠く有様。
食べ物は、言わずもがな…です。
そんな生活で、一度カゼでも引こうものなら大変。
激しい悪寒があっても、
板の間でワラのフトン。隙間風はビュウビュウ。これでは温かくできない。
食欲が出てきても食べるものがない。
カゼをこじらせて死亡する例がほとんど。
まして新生児を育てられる環境ではありません。

ちなみに現代、カゼを治せる薬 (西洋医学の) はないという事実。
正確には、ウイルスを殺せる薬がない、ということですが。
大切なのは、栄養を過不足なく補充し、温かく、無理をしないこと。
カゼを治す方法はこれです。
お医者さんは、なかなか本音を言わないかもしれませんね。
薬を出すか、検査をしないことには、病院の経営は成り立ちません。これも国の政策によるもの。

寿命が延びたのは、生活が豊かになったから。
これが大きな要素だと思います。

話が飛びました。

藤本先生のニュースを聞き、思うこと。

既存の固定概念に囚われてはならない。
事実こそ真実。

ぼく自身も、藤本先生のもと、東洋医学を学びました。
そういう知識をもとに、以前、東洋医学の理念を記事に書き、それが全国に紹介されたことがあります。
紹介してくれたのは、朝日新聞です。
反響はいくらかはありました。
しかし、東洋医学の理解を得るところまでは、とても届きませんでした。

今回の藤本先生掲載の件は、理屈ではありません。
治る、治せるという実際です。

この事実を少しでも多くの方に知ってほしい。
目を凝らして、光を当てて、よく見てほしい。
そして、現代医療の現状、国の事なかれ主義に一石を。
そういう思いです。

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