自然薯の収穫。
このように、立派なのもある。
でも、形の悪いのも。
おや?
何かに似ている…?
靴下はかせてあげてよ。
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自然薯は、漢方薬では山薬と呼ばれます。
陰を補いながらも、陽を補えるという、便利で変わった効能。
掘っていると、うなづけるところがあります。
とにかく、土を突き抜け、下に行く力が強い。
たぶん、植物の中で一番強いのではないでしょうか。
硬い土も、モノともしません。
下 (陰) に向かう力が強いというのは、それだけ陽が強いということでしょう。
陽は異極である陰を求めるからです。
S極とN極がひきつけあったり、
男と女がひきつけあったりするのと同じ。
山薬は、より強い陰を求めて、地中深く突き進みます。
それだけ強い陽をもっているということ。
山薬…という名も考えさせられます。
自然薯は山に自生します。
山とは…雑木生い茂るフカフカのスポンジのような腐葉土。
そんな土が、水 (陰) を蓄えているのをご存知でしょうか。
豪雨があっても山は崩れず、
かんばつが続いても川の流れは尽きることがありません。
これは山の土のおかげ。
そういう山の土の力を、人の体に薬として取り入れる…という発想。
山薬の効果として知られる、
健脾止瀉・養陰扶脾・養肺益陰・止咳・補腎固精・縮尿・止帯…
という効果は、山の土の力をイメージすると、
良く当てはまります。
≫土の力については
「浮腫 (むくみ) …東洋医学から見た5つの原因と治療法」をご参考に。
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