立秋


二十四節気の続編、今回は立秋です。今年は8月7日から22日までが立秋となります。

立秋・処暑は陰が三で陽も三、三陰三陽となります。陰が陽に拮抗するまで強くなってきました。
今まで柔らかくしなやかだった草木は堅く、成長も遅くなっています。実をつけるものも増えてきました。陰の現れです。

8月初旬の炎天の厳しさは、一年のうちで最高潮となります。しかし、もうこれ以上、暑くなる力はありません。後は徐々にスローダウンするばかり。陽は弱り、陰が増す構図は11月の小雪まで続きます。

ここ飛鳥地方では、8月9日にツクツクボウシの声が聞かれました。一瞬でしたが。
裏の畑では100匹以上の赤トンボが高速で飛び交っています。なにか美味しいものがあるんでしょうね。

暑湿が特徴のこの時期に、中運の木運不及の乾き、小運の土運不及の弱り、在泉の少陰君火の熱、客気の太陽寒水による冷えが加味され、かなり複雑な運気となります。正気を大切に守りながら、ときじくの気温の乱高下に対する身構えが必要でしょう。

今年は草木の成長が盛んではなかった印象です。
草刈りは例年2回するところが1回で済んだり、院の玄関のニッキが1回しか枝を伸ばさなかったり。そんなことから、そう感じます。木運不及で乾きが強く、上に伸びる力が弱いのかもしれません。

もしそうなら、それは人体にも必ず投影されます。生命力も本来得られるべき貯金が得られていない。そうなると、やがて訪れる冬の寒さに耐える力が不十分ということもあり得ます。

話は変わりますが、台風5号。非常に動きが遅いまま上陸し、その後も速度を上げることなく日本列島に居座りました。九州南部で東にターンした台風で、あの勢力・大きさのものが紀伊水道に入り込むなど、極めてまれです。スピードが遅かったので入れたのでしょう。気象予報士がテレビで説明していましたが、偏西風が日本付近になく、もっと北の方で吹いているので偏西風に乗れなかった、とのこと。普通なら偏西風は日本まで南下してしかるべきです。それにしても、偏西風がないのに、なぜ中国大陸の方に行かなかったのでしょう。

北極圏を中心とする寒気と、赤道を中心とする暖気。偏西風はこの2つの寒気と暖気を分ける境界でもあります。この間を台風がグルグル回りながら中心に空気を引っ張り込む姿は、寒気・暖気をかき混ぜながら中和する働きが見て取れます。暖気の中で生まれた台風は、寒気を求めるように北上しますが、寒気に到達する手前の、寒気と暖気のハザマで勢力を失速させ消滅します。このハザマ (境界) には偏西風が吹いていないといけません。

境界がぼやけてしまっているということは言えそうです。境界というのは陰陽がしっかりしていてこそ存在するものです。例えば人体なら、正面がハッキリしているので、右半身・左半身、つまり左 (陽) ・右 (陰) という陰陽がハッキリしています。だから左と右を分ける真ん中 (正中線) が境界としてハッキリ存在します。境界がぼやけるということは、陰陽の失調が激しいということです。偏西風を境界とした陰陽は、寒気 (陰) ・暖気 (陽) です。台風が迷走するということは、この境界と陰陽がぼやけたということです。

人間の欲望が生み出した地球温暖化。その今の姿は、北極南極の寒気と赤道の暖気の寒暖差の拡大化 (陰陽の格拒) です。しかも全体としては熱化しつつある勢いを止めることができません。それでもなお、寒気と暖気を均等化 (陰陽の順接) するために地球はもがき、気象にはいろいろな現象が起こっています。通常あり得ないほどの寒さが来たり、暑さが来たり、通常あり得な程の風が吹いたり。今回の台風は、通常あり得ない速度での上陸でした。

大自然の一部である人体にもこれが投影されるのでしょうか。

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