小寒…疏泄太過の収束


新年開けて、振り返ってみると昨年は異常な年だったかもしれません。

特筆すべきは、やはりあの夏の暑さ。脈幅はどの患者さんにおいても小さくなりました。正気 (生命エネルギー) ・邪気 (病的副産物) ともに勢いがなくなるかと思いきや、腹診での邪は依然として表現され、不容を中心とした脾募は多くは邪熱を示していました。にもかかわらず、脈幅がない。胃土の邪は小さく出ており、気海の虚は大きく出ていて、これは疏泄太過の診断基準になると思っていますが、これを意識して治療するケースが続いていました。

それ以外では、たまに胃土の邪が期門まで広がる一方、気海の虚は小さいケース…これはその日のみの食養生をしていただくことで解決するのですが、そういうケースが見られるくらいでした。このケースでも脈幅がなく、腹診の邪は表現しているので治療は工夫が必要です。陰維脈を使い、内関で処置することが多かったです。

11月30日 (小雪) に、久しぶりに脈幅が出ているケースが見られ、それ以来、上記の流れは一変、1か月を経過しますが、いろいろなバリエーションのある状態が続いています。これが通常の状態です。もともと疏泄太過傾向の人はそのまま脈幅がない状態が続いていますし、疲労を症状として表現できている人は補法を行ったうえで邪気をたたくことができます。

疏泄太過はすべての病気の根本的な原因なので、これが下火になってきてくれてホッとしています。疏泄太過とは簡単に言うと興奮のことです。興奮している人は自分が興奮していることに気づきません。もし気づいていたら、それは冷静さがある証拠で興奮とはいえません。興奮している人は、疲れをためていることにも気づかず、食べ過ぎていることにも気づかず、病気になっていても気づかないものです。インフルエンザの前夜しかり。ガンの宣告の前夜しかり。脳梗塞発症の前夜しかり。

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