パニック障害…患者さんとの会話

パニック障害の患者さん。

「先生、胸が苦しいんですわー。昨夜は寝苦しくて…」

「最近、ちょっと良くないなあ。」

「嫁はんの具合が悪くて…」

「そうやなあ、心配やろうし、○○さんの仕事も増えるやろうしねえ。」

「そうなんですわ。車の運転ぜんぶ自分でしないといかんのが、こたえているんです。お医者さんで心臓の薬も出してもらってるんやけど…」

「安定剤は?増えた?」

「いえ、前のままです。」

中脘に鍼をし、30分後に抜く。

「今、胸はどうですか?」

「落ちつきました。」

「ちょっと、明日はゆっくりできたらええんやけど…無理やねえ…」

「先生、安定剤、増やした方がいいでしょうか。」

「車の運転を控えて、安定剤は増やさずに行けるなら、その方がいい。けど、そうもいかないなら、しかたないなあ。」

「この胸の苦しさは、心臓の薬より、安定剤の方がよく効きますか?」

「それはそうでしょ。心臓自体はまだ悪くない。まだ機能的な段階、東洋医学でいえば気の段階です。病は気からっていうでしょ。あれは精神的なことが病気の原因だと言ってるんでは無しに、まず、気…つまり機能が悪くなる、ということを言ってるんです。そして、その後に器質的…つまり血管がつまったり、心臓が肥大したりという形体の段階になるんです。○○さんは、そこまで行ってませんよ。」

「安定剤、増やした方がいいんですね」

「うーーーん、お医者さんの薬では『つかれ』は取れんからねえ。薬は症状を消すのでは無しに、症状の原因になる『つかれ』を、一時見えにくいところに隠すだけやから…。一時的にましにするっていうのは『モノは使いよう』で大切なんですよ。でもね、それを繰り返して薬に頼ってしまうと、それこそ器質的な変化がおこってきます。鍼治療で『つかれ』を取る方がいい。けど週に一回の治療では心もとないですねえ…」

「そしたら、車の運転を控えた方がいいんですね。」

「そうそう、可能であればね。」

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