腸閉塞

癒着性腸閉塞
48歳 女性

8年前に腹痛と吐き気。原因は子宮筋腫が腸と癒着したため。筋腫全摘出opeで治まる。1年前に再び腹痛・吐き気、癒着再発しope。3か月前から、またもや腹痛・吐き気が再発。食欲がない。痛み止めと安定剤でごまかしているが、このままだと手術になるのでなんとかしてほしいと来院。

初診 (平成24年3月16日) :
右下腹が異常に硬い。腹部・頭の2点に鍼。

2診 (3月19日) :
痛みまし。右下腹の硬さまし。背中の1点に鍼。

3診 (3月23日) :
だんだん痛みがましになる。吐き気がなくなり、食欲が出る。背中と足の2点に鍼。

6診 (4月13日) ~8診 (4月27日) :
痛みがほとんどなくなった。食欲良好。背中と頭の2点に鍼。

考察
内科疾患に鍼がよく効く典型例です。病院では手術か鎮痛剤しか手立てがありませんでした。ただし、この患者さんは仕事が忙しく、12回の治療で来院がとだえました。癒着の原因になったのは筋腫で、その原因は?血 (血の滞り) が原因なので、それを取り切るまで治療を続けることが望ましいわけです。
半年後に他の患者さんから、手術もせず元気にされていると伺いました。

このように内科疾患にも効果がある鍼灸ですが、全身に鍼を何本も打つ治療方法では、このような効果は得られません。全身に打つ場合、まず、同じツボを左右とも使うと効果を打ち消しあいます。ツボは14の系統にわけることができますが、それをすべて使ってしまうと、お互いが相殺しあい、影響力が薄れてしまいます。ただ、皮膚の表面の気血の流れだけは良くなるので、浅い病気にならば、全身に鍼をしても効果が出ます。しかし深い部分を治療しなければならない場合や、効果を持続させたい場合は、ツボを数点に絞ることが重要です。もちろん難しいですが、そのために3,000年かけてつちかった東洋医学の膨大な理論が存在するわけです。

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