めまいと陽亢

「今朝、起きたときに眩暈がしたんです。今は何ともないんですけど…。」

こういうのは、また朝になると めまいを起こす可能性がある。
朝は一番 体が楽でないといけない。睡眠で体を休めた直後だからだ。
いま、なんともないのは、興奮状態で症状を自覚できていないだけである。
朝はごまかしのない、正直な体の状態が出る。

照海を確認する。邪実の反応がある。
かるい陽亢を起こしている。

普段から、ともすると過食になりがちだが、最近は落ち着いてきている。

「食べるのはどう?」
「食べ過ぎずに行けてます。でも間食が…。普段は仕事なので間食しないんですけど、昨日とおとといは土日で、食事時まで我慢できずに間食してしまいました…」

もともと肝陰が弱い。
肝陰が弱いということは求心力が弱いというとことである。
この求心力が弱ると、気持ちが緩んだ時に行ってはならない方向に行ってしまう。
興奮状態である。

仕事で緊張状態にあると道を踏み外さないが、休日で開放感があると道をたがえる。
臍下丹田 (ヘソの下) に求心力 (肝陰) があれば、気持ちが落ち着いて、清々しく引き締まり、正しく道を歩む。

道とは、疏泄のことである。

司疏泄者.肝也.<格致余論・陽猶予陰不足論>

「人生とは、待つことですよ。」

その時の喜びを楽しみに待つ。
待ってる間はずっと楽しい。
でも、すぐにかなえしまうともう、楽しみがなくなってしまう。

足三里の反応を診る。異常がない。
めまいは、間食が原因ではなさそうだ。ということは…。
「きのう、何時に床に着きました?」
「あ、11:30になっちゃったんです。」
「あ、それやな。」

この照海の反応の原因は、おそらく夜更かしだ。
夜更かしも、開放感による臍下丹田の弱りである。
興奮状態で、間違った方向に舵を切ってしまう。
「道」をたがえるのだ。

これが陽亢である。

「これからツボの悪い反応を消しておきますね。後はそれが持続できればいいので、そのために今日は、なるだけ早く床に着きましょか。」
「ハイ、ありがとうございます。そうします。」

右内関に鍼を一本打つ。

3日後現在、めまいなし。

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